ピアノってどんな楽器?ピアノ初心者から上級者までが知っておきたいミニ知識を分かりやすくご紹介
このサイトではピアノとはどんな楽器なのかを知らない人のために、分かりやすく説明をしていきますから、実際に演奏をしてみたい人もチェックすると役立つ筈です。
初心者だけでな上級者まで知っておくと便利なミニ知識も分かりやすく紹介していきますから、覚えたことを誰かに教えると自慢することができるかもしれません。
同時にいくつもの音を重ねる和音が出せるような特徴についても解説をしますし、演奏をするときに脳が活性化する事実も紹介していきます。
-
ピアノってどんな楽器?ピアノ初心者から上級者までが知っておきたいミニ知識を分かりやすくご紹介
- 音楽経験がなくてもピアノはできる?
- ピアノが日本に初めて持ち込まれたのはいつの時代?
- ピアノの長い歴史の中にはさまざまな世界記録がある
- ピアノ買取で査定金額をアップさせるコツ
- グランドピアノに付いている屋根の役割(2023/1/23)
- ピアノが楽器の王様と呼ばれる理由(2023/1/23)
- 現代のピアノ調律法である平均律とは?(2023/1/23)
- ピアノがもたらす高齢者への健康効果(2023/1/23)
- 昔のピアノは黒鍵と白鍵が反対だった?(2023/1/23)
ピアノってどんな楽器?ピアノ初心者から上級者までが知っておきたいミニ知識を分かりやすくご紹介
ピアノはいろいろな楽器がある中で王様のような立場であり、多くのコンサートなどで使用されている特徴があります。
ピアノは音域や音量の幅が他の楽器に比べて広い点もミニ知識には欠かせませんし、幅広い音域や音量に対応していることで色々な用途で活用できるのも素敵です。
昔からたくさんの名曲にピアノが使用されてきた歴史もありますから、そのため楽器を使用した多くの名曲にピアノが関わっていることも知識として持っておくと役立ちます。
音楽経験がなくてもピアノはできる?
数ある楽器の中でもピアノは比較的簡単な部類と言われており、音楽経験がなくても早期に演奏方法をマスターすることが可能です。
左から順番に鍵盤を押せばドレミファソラシドの順に並んでおり、すぐに音階を覚えることができます。
吹奏楽器と違い肺活量や空気を送り込むテクニックも必要なく、指で押すだけの簡単な操作です。
指をすぐ離せばアタック感の強い短い音となり、押さえ続ければ長い音が出ます。
和音を奏でる時も白い鍵盤を1個おきに開けて押さえるだけなので、ステップアップも簡単です。
やさしく弾けばやさしい音になり、強く弾けば強い音が出るという直感的な分かりやすさもあり、初心者でも豊かな感情表現が可能です。
ここまで簡単な操作で様々な音を奏でることができる楽器は世界中を探してもピアノだけで、音楽経験が無い方の中でも幼少期から教室に通う方が多い理由になっています。
まずはピアノをファーストステップにして楽しみ、他の楽器へと移行する方も多いです。
ピアノが日本に初めて持ち込まれたのはいつの時代?
300年以上もの歴史を持つピアノが、日本に初めて入ってきたのは江戸時代の末期です。
1823年(文政6年)の7月6日に、ドイツ人の医師・シーボルトによって持ち込まれました。
当時の日本は鎖国まっさかりでしたが、例外的にオランダとの貿易を認めていたのはご存知の方も多いことでしょう。
ここで浮かび上がってくる疑問が、なぜドイツ人のシーボルトが入国できたのかということです。
実はシーボルトはオランダ陸軍の軍医であり、植物学者でもあった彼はさまざまな学問・概念を当時の日本にもたらしています。
日本の発展に貢献した人物である彼は、ピアノも持ち込んでいます。
なお帰国の際に、門外不出である日本地図をはじめとした物品を持ち出そうとして咎められたシーボルト事件でその名を知った方も少なくないでしょう。
ちなみにシーボルトが持ってきた日である7月6日は、ピアノの日となっています。
その当時に持ち運ばれた楽器については、現在も山口県の熊谷市美術館に収蔵されています。
ピアノの長い歴史の中にはさまざまな世界記録がある
2012年に樹立された、ピアノにまつわる世界記録の1つに1分間の打鍵数が挙げられます。
人間の手によって1分間に打鍵される数を競ったものであり、ハンガリー人の男性が765回も叩いて世界一となりました。
1秒の間に、なんと約12回もヒットできる計算になります。
日本人ピアニストが挑んだ記録で、ショパンのピアノソロを連続で166曲分演奏したというものがあります。
朝の9時から開始して、日付が変更した午前0時55分まで続きました。
またエリック・サティが作曲した、1分ほどの曲を840回繰り返さなければならない曲を演奏してギネスブックに登録されています。
演奏を終えるまでに18時間もかかるその曲のタイトルは、日本語に翻訳すると「嫌がらせ」という意味です。
1台のピアノを使って、1曲を12人で演奏したのもギネスブックに残っています。
他にも、楽器本体のデザインで樹立したケースもあります。
三階建て構造にしていたり、本来88鍵であるところを108まで増やしたりと枚挙に暇がありません。
ピアノ買取で査定金額をアップさせるコツ
ピアノは音色の美しさが魅力ですが、楽器の中でも特に大きいという特徴もあります。
すでに誰も弾かなくなってしまった場合は、部屋でも場所を取ってしまうことになります。
そして、メンテナンスもしないで放置していると、劣化も気になってきます。
今後も使用しないのであれば、手放すことも考えてみましょう。
ピアノは、処分する場合も多くの費用が発生しますが買取なら中古でも良い価格がつくことを期待できます。
できるだけ良い金額で売れることが理想ですが、査定をアップさせるコツもあります。
まず、汚れが目立っていると査定に影響が出てきますので、目立つ汚れやほこりはできるだけ取り除いておきましょう。
それから、付属品もそろっているとさらに査定アップが期待できます。
ピアノ専用の椅子もあれば、一緒に見せることをおすすめします。
この他にもトップカバーや鍵盤カバーがある場合も用意しておきたいところです。
業者によって買取金額は違いますので、複数社で査定をして比較することもおすすめです。
グランドピアノに付いている屋根の役割
グランドピアノに付随している屋根は、内部にホコリが侵入するのを防ぐこと以外にも役割はあります。
最も大きな役割として挙げられるのが、音の反響です。
ボディとともに独特な美しいシェイプを描く屋根には、本体の内部で作られた音を反響させる働きを担っています。
演奏者が座った状態で、右側が開くような構造になっています。
そのため屋根を開けば、右方向へと音が飛び出していく仕組みです。
観客席側に飛ぶように、右側を客席に向けた配置でピアノがステージに置かれます。
演奏会でピアニストの右側を見つめることとなるのは、楽器の構造によるものが理由だったという訳です。
なお屋根の角度は、3つの段階に調整できる構造になっています。
大きく開けばその分ボリュームは大きく、隙間を少しにすれば響きは小さくなります。
オーケストラと共演する時や独奏の際には、大きなボリュームで弾く必要があるため全開にすることが多いです。
反対にヴァイオリンやフルートなどの伴奏をする際は、大きすぎて主役をかき消してしまう可能性があります。
その場合は蓋を半分だけ開いたり、あるいは全て閉じてボリュームを抑えます。
ピアノが楽器の王様と呼ばれる理由
ピアノが楽器の王様と呼ばれている理由の1つに、音程の広さが挙げられます。
88鍵すなわち88音も存在しており、その音域はなんと7オクターブを超えます。
音域が広いとされるヴァイオリンやチェロでさえ4オクターブ前後であることを考えれば、そのカバー範囲の広さが分かることでしょう。
フォルテピアノという名称が付いている通り、音量や強弱を演奏者の腕次第で自由に変えられる点や、たくさんの音を同時に発音できる点も王の名を冠するにふさわしいです。
指の数だけ音が鳴らせるだけでなく、肘を鍵盤に押し付けるクラスター奏法を用いれば10音以上も平気で出せます。
もちろん二人や三人など、連弾と呼ばれる方法で一緒に演奏することも可能です。
和音・単音ともに演奏できる点も、王様と呼ばれる理由の1つと言えるでしょう。
ギターやヴァイオリンなども和音・単音をともに出せますが、ピアノの方が同時に出せる音は多いのが有利です。
他のパートと一緒に奏でたり、独奏ができる点も魅力のうちです。
現代のピアノ調律法である平均律とは?
現代においてピアノの調律を依頼すると、そのほとんどが平均律による調整が施されます。
平均律とは平たく言えば、1オクターブを12等分した音律のことです。
半音単位で隣になるノート同士は、全てがおよそ100セントとなっています。
ギターやウクレレなどチューニングが必要とされる楽器で、特に指定がなければ平均律で合わせることが通例です。
これに対して存在するのが、和声の響きを重視した純正律です。
調整のトニックのノートを主体に、五度と四度関係の段階差で組み上げていきます。
響きが美しく、オーケストラや吹奏楽・合唱など大きなアンサンブルで用いられます。
ただし欠点もあって、たとえばハ長調では良い響きでもロ短調では不協和音が生じるため調が変わるたびにその都度調整しなければならないという点です。
手元のペグ・糸巻きですぐに変えられる弦楽器とは異なり、調律師による精密な変更が必要なピアノには向いていません。
加えて1オクターブ上の音に濁りが出るのも、純正律の弱点となっています。
そのため少し響きの美しさを犠牲にしつつも、汎用性が高くどの調でも演奏できる平均律がピアノに採用されているという訳です。
ピアノがもたらす高齢者への健康効果
介護施設においては数多くの工夫されたレクレーションや療法などが扱われていますが、その中にはピアノを使っているものも多く見られます。
ボランティアの演奏を鑑賞する、自分で音を鳴らす、曲に合わせて動くなど、心身の健康を目指すものです。
ピアノがもたらす高齢者への健康効果には様々なものが挙げられますが、その1つが心に作用するものです。
活気のある音楽により自分を盛り上げる、静かな曲を聴きイライラを抑えるなど、感情をコントロールして心を安定させる効果が期待できるのです。
そして脳の活性化が1つに挙げられます。
指を動かすことにより脳が大きく刺激されます。
ピアノを弾いて指を動かすことによって脳が活性化するため、ボケの防止や認知症の対策にも期待できます。
ピアノを弾くにあたり、右手と左手、そしてすべての指を使うことになるでしょう。
それぞれが違う動きを同時に行うことになるため、脳の広い範囲が刺激を受けるのです。
特に日常生活においては、薬指が小指などはあまり使う機会がありません。
これらを使う事は、脳にとっても非常に良いことだとされています。
昔のピアノは黒鍵と白鍵が反対だった?
現代に普及しているピアノの鍵盤は、1オクターブ内の12音のうち臨時記号の付かない7つの音が白鍵で、音名で言うところのシャープ・フラットといった音は黒鍵です。
1700年代の頃までのピアノは、7つの部分が黒鍵で5つの方が白鍵といったように現代の配色とは反対になっていました。
ピアノに限らず鍵盤がついた楽器、オルガン・チェンバロなども当時のものは現代とは逆の配色です。
古来の楽器を収蔵している博物館に行けば、その姿を確認することができます。
配色が今と同じものになったのは、1800年代に入ってからのことです。
鍵盤楽器の主役の座を、ピアノが勝ち取ったあたりから黒と白の配置が逆になったと伝えられています。
理由は定かではありませんが、視覚効果と目の安定感がその要因だったのではという説が有力です。
白色は浮き上がり黒色が引っ込むように見えること、白を主体にした方が心理的な安心感があることなどが主な変更理由として考えられています。